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アレルギー / 花粉症

アレルギー / 花粉症

アレルギー/花粉症

アレルギー性鼻炎とは異物を排除しようと鼻の粘膜の働きが過剰におこりすぎてしまうもので、症状の出かたから「季節性」と「通年性」に分かれます。主に鼻の粘膜のある下鼻甲介という部分の粘膜が腫れたり分泌液を出したりして症状が出ます。季節性のアレルギー性鼻炎は、スギやヒノキを中心とした花粉に対するアレルギー性鼻炎です。特に日本ではスギ花粉症の罹患率は著しく高く、もはや国民病と言っても過言ではありません。

通年性のアレルギー性鼻炎はホコリ・ダニ・カビ・動物のフケなどさまざまな物質に対するアレルギーです。特にホコリやダニは身近にある物質であり一年を通して症状がでる原因となります。

鼻は身体の中で、呼吸器のフィルターの働きをしています。鼻の粘膜が肥厚したり分泌液を出したりしてホコリや粉塵などの異物が肺に入らないように除去をする働きがあります。(PM2.5などの微細な粒子は残念ながら除去できません。)この働きが過剰になったものがアレルギー性鼻炎と言えます。

左がアレルギー性鼻炎の方、右が正常の鼻の所見

左がアレルギー性鼻炎の方、右が正常の鼻の所見です。○の部分の下鼻甲介の粘膜が腫れて鼻みずを分泌しているのが分かります。

症状

くしゃみ・鼻みず・鼻づまり・目のかゆみなどです。

検査

当院ではアレルギーの原因物質の検査(抗原検査)につきまして、従来、保険適用では13項目までであったものを血液検査の委託社変更(BML社View39)により、39項目まで可能といたしました。これによる可能な検査項目は以下の通りとなります。
検査は保険適用であり、かかる費用は従来の13項目と同じく約5,000円(3割負担)です。
※保険診療なので消費税はかかりません。

吸入系抗原食餌系抗原
ヤケヒョウダニかもがや卵白カニ
ハウスダスト1おおあわがえりオボムコイドキウイ
ネコ皮屑ぶたくさミルクリンゴ
イヌ皮屑よもぎ小麦バナナ
ゴキブリアルテルナリア大豆鶏肉
アスペルギルスそば牛肉
すぎカンジダピーナッツ豚肉
ヒノキマラセチア(属)まぐろ
はんのき(属)ラテックスごまさけ
しらかんば(属) エビサバ

治療

内服薬(抗ヒスタミン薬・漢方薬など)・点鼻薬・点眼薬

花粉症の薬は、非常に多くの種類があります。そして個人個人の体質や症状の強さによって、作用や副作用の現れ方が千差万別であり、よく効いて副作用が少ない薬を選ぶのは意外に難しいです
薬を決定するためには、症状や鼻粘膜の所見などを治療のガイドラインと照らし合わせて内服薬・点鼻薬・点眼薬などの組み合わせを決定します。また以前に使用されたお薬の効き方を参考にさせていただくこともあります。

まずは短期間の処方でお試しいただき、症状をみてさらに必要であれば変更したり、長期処方へ切り替えたりします。

舌下免疫療法

アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法とは

スギ花粉症やダニなどを代表とするアレルギー性鼻炎に対する治療法には、飲み薬や点鼻薬などで症状を和らげる対症療法、鼻腔の通気度を改善させる手術療法、またスギ花粉やダニなどの原因物質に対する体質改善を行う免疫療法があります。免疫療法は、スギ花粉やダニなどのアレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させて体質を改善していく治療方法です。従来は皮下注射で行われていましたが頻回な外来通院などのデメリットがありました。
舌下免疫療法は新たに保険適用になった免疫療法で、毎日1回スギ花粉やダニのエキスを口内に投与する治療です。服薬が自宅でできるため通院の負担が少なく、皮下注射に比べて副作用の発現が少ないなどの特徴があります。

Q1. 舌下免疫療法の成功率は?
舌下免疫療法はまだ始まったばかりであり、治療のデータが少ないのですが、さまざまな施設での報告を見ると、軽度の改善からほぼ無症状まで合わせると約80%以上の方で作用が見られ、ほぼ無症状まで至った方は約20%とされています。
参考: スギ花粉症の舌下減感作療法の臨床研究報告書(外部サイト)
※PDFファイルが開きます
※PDF形式の文書をご覧いただくには、Acrobat Readerプラグイン(無料)が必要です。
Q2. どうやって舌下免疫療法を行うの?
薬を舌の裏に滴下します。そのまま保持したまま2分間おき、飲み込みます。最初の2週間で量を増やしていき、3週目からは同じ量とします。1回目は医療機関でおこないますが、2回目以降は自宅でおこないます。毎日行います。
Q3. いつからはじめる事ができますか?
副作用予防のためスギ花粉が飛散する時期には開始できません。具体的には1月から5月は治療を開始できません。
Q4.通院はどの位必要ですか?
基本的に定期的な通院が必要です。具体的には治療開始後、数回は2週間ごとに来院していただき、副作用が出ないことを確認できたら月に1回程度受診していただきます。治療期間がどの程度必要かは、まだ詳しいデータがありませんが数年の定期的な治療が必要と考えられます。
Q5.副作用はありますか?
もともとスギやダニに対してアレルギーがあるため、アレルギー反応が起こる可能性があります。具体的には舌下投与後に口腔内に腫れや潰瘍ができるなどの反応や喘息やショックなどの全身反応が起こる場合があります。しかし舌下療法では重篤な副反応は稀で、注射による方法よりも良いことが期待できると報告されています。
Q6. 舌下免疫療法の作用は治療前に分かりますか?
多くの施設の報告では治療の奏効率は約80%と報告されています。治療前にどの程度の作用があるか、予想できればよいのですが、現在のところ予想する方法はありません。
参考:スギ花粉症の舌下減感作療法の臨床研究報告書(外部サイト)
Q7. 舌下免疫療法が受けられない場合はありますか?
以下の方はこの治療を受ける事ができません
  • 心臓の病気の方
  • 重症のぜんそくの方
  • 妊娠または近いうちに妊娠希望の方
  • がんで治療中の方
  • 免疫不全などの病気の方や免疫抑制剤を使用している方
  • 高血圧でベータブロッカーという薬を服用している方
Q8. 何歳から始められますか?
従来製品は12歳以上からでしたが、内服方法などを理解できるお子さまに限って5歳以上から服薬開始可能となっております。

花粉症・アレルギー性鼻炎に対しての手術療法

下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術

鼻の下鼻甲介という部分の粘膜をレーザーで焼いて、その機能自体を落としてしまう手術です。

当院では花粉症のレーザー治療にYAGレーザー(※1)を採用しております。一般的に使用されるCO2レーザーよりも深達度が高いため作用が強く、またスギ花粉の飛散期でも照射できるなどのメリットが報告されております。費用は両側を施行して自己負担3割の方では約6,500円(※2)で行う事ができます。レーザーだけであれば予約は不要です。作用の持続期間は約1~2年とそんなに長くはないので、花粉症のシーズンが始まる前の12月頃に行っておくのをおすすめします。
(※1)保険診療となります。国内認可機器を使用しております。
(※2)保険診療なので消費税はかかりません。

下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術
下鼻甲介粘膜全体にレーザーを照射します。

粘膜下下鼻甲介骨切除術

下鼻甲介に電気メスを用いて切開を加えて、中の骨を取り除く手術です。
骨を取り除いた分だけ下鼻甲介のボリュームがなくなり、鼻づまりが改善します。また鼻々にも作用があります。切開した部分はだいたい1~2週間で改善します。少し大きい手術になりますので、外来日ではなく、あらためて手術日に行います。

作用はレーザーよりも強いです。

粘膜下下鼻甲介骨切除術
下鼻甲介に切開(赤線)をいれ、中の骨を除去します

医院概要

茅ヶ崎耳鼻咽喉科クリニック
耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科

〒253-0085 
神奈川県茅ヶ崎市矢畑725-1

TEL.0467-59-4133

TEL.070-1414-4199
(発熱外来専用)

駐車場 : 当院8台 第二駐車場9台
アクセス: 茅ヶ崎駅北口 神奈中バス
茅25、茅26 矢畑バス停
茅45、茅48、茅52、茅53、茅54
肥地力バス停
  日祝
10:00~
13:00
15:00~
19:00
土曜日・・・9:00~13:00
[休診日] 水曜(手術日のため)日・祝
※受付時間は診療終了15分前までとなります。
※火・金曜日が比較的空いております。
アクセスマップ:茅ヶ崎耳鼻咽喉科クリニック 〒253-0085 神奈川県茅ヶ崎市矢畑725-1

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